【京大工学部】現役京大生から見た学科それぞれの特徴と実態を解説!就職先は?女子はいない?

大学受験
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京都大学で最も人数が多い学部である工学部。

その中でも様々な専攻の学科があり、多くある学部の中でもより専門性の高い学部とされています。

そんな学科それぞれの特徴や内側から見たリアルな実態を解説したいと思います!

学科選びで大切な就職実績の話や、気になる女子の人数の話も詳しく紹介します。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

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京大生の3人に1人が工学部!?

京大工学部の最大の特徴が、「人数の多さ」です。

京都大学の全学部学科を含めた1学年の人数が約3300人。

それに対して、京大の工学部の1学年の人数は約1100人ほどとなっています。

まさに、京大生の3人に1人が工学部生ということですね。

その理由としては、理系学部の方が文系学部よりも人数が多く設定されていることがあるでしょう。

また、工学部には6つの学科があり、それぞれの学科の人数も多いことも要因としてあるでしょう。

それでは続いて、京大工学部の特徴を3つに絞って紹介します。

京大工学部のリアルな実態3選!

京大工学部は、他の学部とは違う点を中心に、以下の3つの特徴があります。

就職に強い

京大工学部の最大の特徴として就職への強さがあるでしょう。

工学部では、電気や機械など、世の中の産業で必要とされる技術について学びます。

それゆえ、大学で学んだ内容が企業での業務に直結する就職先があるわけです。

また、実験などを通した考察プロセスなどの経験も身に付くため、工学部生は就活での評価も高い傾向にあります。

とにかく女子が少ない

京大工学部の最大のデメリットとして女子が少ないというところが挙げられるでしょう(笑)

そもそも京都大学は男女で比べた時に、男子の割合が多く、高額ではさらに顕著な人数差が見受けられます。

実際、情報学科40人のクラスで女子は1人だけだったとか、1人もいなかったとか・・・。

いずれの学科についても、女子の割合は5%に満たないようです。

(実際、私が在籍する地球工学科では、およそ40人のクラスに女子は3人でした。)

ただし、建築学科だけは例外で、女子の割合が30%ほどであるようです。

そのため、他の学科からは「建築学科は工学部じゃない」と言われているようです(笑)

研究に特化した桂キャンパスがある

さらに特徴的なのが、「桂キャンパス」についてです。

京大生の多くは、まず最初に、最寄駅が出町柳駅の京都市左京区の「吉田キャンパス」で授業を受けます。

その後、一般教養および専門科目を受けた工学部生の多くが、研究室配属のタイミングで「桂キャンパス」に移動となります。

そのため、桂キャンパスは充実した実験設備や研究環境が備わっており、研究者には最高のキャンパスとなります。

そこで、最終学年および大学院生のキャンパスライフを多くの学生が過ごすという流れになります。

これは、工学部生ならではの特色になりますね。

それでは、京都大学の工学部に属する各学科それぞれの特徴を詳しくみていきましょう。

【専攻と就職先】京大工学部の各学科の特徴を紹介!

情報学科

2年時にコースが分岐し、数理工学コースと計算機科学コースに配属されます。

近年、関心が高まりつつあるAIや高度なプログラミングについても強く、理系学生からの人気が高い学科です。

専攻の内容が難しい分、勉強で忙しいイメージがあります。

就職先としてはIT業界に強く、まさに流行りの学問であるため、市場価値も大変高い選考といえるでしょう。

物理工学科

こちらも人気の高い学科であり、宇宙基礎工学、機械システム学、材料科学、エネルギー応用工学、原子核工学と様々なコースが設置されています。

そのため、ひとくちに物理工学科といっても、多彩な専門のプロフェッショナルを育成する環境にあり、就職先も多岐にわたる分野で可能だといえるでしょう。

電気電子工学科

通信分野や電気電子分野、エネルギー分野を専攻する学科。

忙しさは工学部の中でもトップレベルで、単位取得の基準も厳しく、留年率も高いようです。

就職先としては、大手の電力会社やIT関係が多く、他にも、様々な業界から高い評価を得ています。

建築学科

製図室にこもって製図をするというのが特徴的な建築学科。

前述の通り、工学部の中でも異例な女子の多さで、みんなで課題に取り組むという雰囲気もあり、工学部の中でも最も華やかな学科といえるでしょう。

就職先も大手のゼネコンなどが有名で、製図などで身につくスキルは、その他の業界でも活躍できそうです。

地球工学科

工学部の中ではそこまで忙しくなく、最もホワイトといわれている学科です。

3年生から土木工学・資源工学・環境工学に分属され、いずれも専攻の範囲が広い研究分野となっているのが特徴的です。

そのため、就職先としても多くの業界への道があり、入学後の軌道修正が可能なのも魅力のひとつです。

偏差値としては下位に位置しますが、世界のランキングでは上位に来ているという、コスパ最強の学科です。

工業化学科

2年生から創成化学、工業基礎化学、化学プロセスに分属され、化学工学に特化した学科です。

忙しさについては、やや忙しいという印象。

就職先としては、大手の化学系メーカーや素材系の企業などに強く、ホワイトな業界への就職先が多いのも魅力のひとつです。

工業科学科も偏差値としては下位に位置しますが、世界のランキングでは上位に来ているため、こちらもコスパ最強の学科です。

それでは、各学科の募集人数や倍率、そして、気になる偏差値について詳しく見ていきましょう。

【倍率と偏差値】1番入りやすい学科は?

2021年の京大工学部の各学科における受入学生数(および受験生の倍率)は以下のようになります。

情報学科   :87名(4.0倍)

物理工学科  :230名(3.1倍)

電気電子工学科:123名(2.6倍)

建築学科   :78名(3.3倍)

地球工学科  :182名(1.8倍)

工業化学科  :228名(1.5倍)

「令和3年度一般選抜志願者数および第1段階選抜合格者数」https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2021-02-16-0

上のデータを見ると、情報学科が圧倒的に高い人気を誇っていますね。

これは、近年のAIへの関心の高まりや各産業のDX導入などに伴い、情報学を専攻したいという学生が多いためです。

また、地球工学科と工業化学科については倍率が低くなっているため、最も入りやすいように感じますが、実際はもう少し高い倍率になると考えましょう。

というのも、京都大学の工学部を受験する際のシステムとして、第1志望の学科とともに第2志望の学科を指定することできます。

これは、第1志望の学科に総得点数が合格点に足りなかった場合に、第2志望に指定していた学科の合格最低点に足りていれば合格になるという仕組みです。

そのため、地球工学科や工業化学科の受験生は特に、上位の学科の受験生とも戦うことになるため、倍率は2.5倍近くになると考えましょう。

それぞれの学科の偏差値は以下のようになります。

情報学科   :67.5

物理工学科  :65.0

電気電子工学科:65.0

建築学科   :65.0

地球工学科  :62.5

工業化学科  :62.5

やはり、人気に比例して情報学科の偏差値が最も高い67.5となり、これは東京大学の理科一類に匹敵します。

以上を踏まえると、京大工学部で1番入りやすいのは、地球工学科あるいは工業化学科と言えるでしょう。

なお、偏差値はあくまで目安であり、年度によっても異なるので、偏差値や倍率で決めるのではなく、中身の専攻分野や研究内容などで決めるようにしてくださいね。

【受験生必見!】京大工学部に合格する秘訣3箇条

それでは最後に、京都大学の工学部に合格するための3つの秘訣をご紹介したいと思います。

まずは敵を知る!配点をチェックしよう

京大工学部の入試の配点は特殊であることで有名で、以下のようになっています。

共通テスト:二次試験=200点満点:800点満点

<共通テスト>

国語:50点

地歴・公民:100点

外国語:50点

<二次試験>

国語:100点

英語:200点

数学:250点

理科:250点

最も特徴的なところは、共通テストで理系科目を課しておらず、地理・公民がまるまる100点分の配点があるという点です。

二次試験の国語と同じ比重ですから、共通テストの地歴は無視できない要素となります。

また、工学部ならではといったところで、二次試験での理系科目の比重が大きくなっていますね。

すなわち、数学や理科が得意な人は、二次試験において大きなアドバンテージとなるため、この2科目は特に強化して試験に臨むようにしましょう。

試験時間を最大限に活かして解く!

京大工学部の入試において、もうひとつ特徴的なのが「試験時間について」です。

なかでも注目したいのは、二次試験の理科の試験時間です。

二次試験の理科では、物理・化学・生物から2つを選択して解くことになるのですが、試験時間がなんと3時間もあります!

ところが、受験生の多くは、なぜかこの3時間を短く感じるわけです。

物理・化学・生物は例年通りであれば、大門が3つずつで構成されており、それを2教科解くわけですから、大門1つごとに30分かけられるという計算になりますね。

こう聞くと、そこまで長い時間には感じませんね。

というように、試験時間からどのように解けばいいかを考えて、当日の作戦会議をすることが大変重要というわけです。

京大形式の模試を受験する

京都大学の入試は、英語をはじめとして数学や理科も他大学とは異なる雰囲気の問題を出題します。

例えば英語に関して、東大はリスニングや自由英作を含む多形式の出題があるのに対して、京大では英文和訳に特化した問題が出題されます。

また、京大数学では整数の難解な証明問題が出やすいといった傾向もあります。

そうした京大入試らしさを存分に織り交ぜた模試は時間配分の練習にもなるためおすすめです。

そして、実際に京都大学を受験する層と本番前に競い合えるわけですから、受験勉強のペースメーカーとして大変効果的です。 少しでも受験することを考えているのであれば、受けてみてくださいね!

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